腰が痛い
腰痛は、男女問わず多くの人が訴える症状であり、その数は増加傾向にあります。特に男性は1位、女性は肩こりに次いで2位と、国民的な健康課題となっています。
腰は、5つの腰椎が積み重なって構成されており、体を支え、曲げ伸ばしなどの動きを担っています。腰痛は、加齢による腰椎の変形や、筋肉・靭帯の疲労、骨粗鬆症などが原因で起こる場合が多いです。しかし、中には内臓疾患や精神的なストレスが原因となるケースも少なくありません。
近年、腰痛は単なる体の不調として捉えるだけでなく、社会経済的な問題にも発展しています。腰痛による休業や医療費の増加は、大きな負担となっています。
腰痛でお悩みの方は、我慢せず早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
骨粗鬆症は、転倒や軽い衝撃で骨折しやすくなる病気です。
進行すると、日常生活にも支障をきたし、寝たきりの原因にもなります。
治療は大抵、手術を行わずに進められます。コルセットの使用やギプスでの固定を行い、患者さんには安静を保つことが求められます。
しかし、高齢者の場合は、寝たきりになることを防ぐため、痛みの程度に応じて活動を続けることが重要となります。
低侵襲手術として、骨折部位にセメントを注入する手術(BKP)や、骨折部位を安定化させるための椎体固定術も選択肢として存在します。
腰と臀部の痛み、下肢への痛みの放散、足の力弱化が特徴です。
背骨の側弯と動き難さ、重い物を持つと痛みが増すこともあります。
痛みが激しい時は、安静にすることとコルセットの使用が推奨されます。さらに、消炎鎮痛剤の服用、坐薬、神経ブロック(神経周辺に痛みや炎症を抑制する薬を注射)が行われ、痛みを軽減します。
近年では、神経痛に対する効果が高い薬が登場し、薬物治療だけで痛みを管理できるケースが増えています。腰部を温めることも有効です。
痛みが和らいだら、牽引や運動療法も行われます。
これらの治療法で改善しない場合や、仕事や日常生活に影響を及ぼす場合、または下肢の力が落ちたり、
排尿障害が出た場合には、手術が推奨されます。
また最近では、内視鏡を使用した低侵襲手術が一般的になってきています。
60歳以上の男性や腰椎すべり症患者に多く見られる症状について説明します。最も顕著な症状は、歩行と休息を交互に繰り返す「間歇性跛行」です。
腰部脊柱管狭窄症の場合、腰痛はそれほど強くないことが特徴です。安静時にはほとんど症状が現れません。短距離なら歩行可能ですが、立ち上がったり歩いたりすると、お尻や太ももが痛み始め、歩行が困難になります。しかし、少し膝を曲げて休むと痛みが和らぎ、再び歩行が可能になります。これが「間歇性跛行」の特徴です。
病状が進行すると、下肢の力が衰えたり、肛門周囲が熱を持ったり、尿の排出が困難になったりします。また、尿漏れの問題も発生することがあります。これらの症状に注意を払い、早期の対策を講じることが重要です。
手術を避ける治療法としては、リハビリテーション、コルセットの使用、神経ブロック、脊髄神経の血流を改善する薬、
または神経痛を緩和する薬などがあります。
しかし、歩行障害が進行し、日常生活に影響を及ぼす場合、手術が必要となることもあります。
近年では、内視鏡を用いた低侵襲手術も一般的になってきています。
重い物を持ったり、腰をひねった結果として急性の腰痛が発生する状況を指します。
この痛みは、圧迫骨折やヘルニアが原因であることもありますが、
多くの場合、画像診断では異常は見つかりません。
大きな異常が見つからない場合、過度に安静にすることは推奨されません。
痛みの程度に応じて適度に活動することが、回復にとって重要とされています。
つまり、無理をせず、自身の体調と痛みを考慮に入れながら、適度に動くことが大切です。
これにより、身体の柔軟性を保ち、筋力を維持することが可能となります。
腰痛の治療法としては、コルセットの使用、痛み止めの薬の内服や外用、
トリガーポイント注射、ブロック注射などが一般的です。
これらの治療法は、痛みを軽減し、患者の日常生活を改善することを目指しています。
また、リハビリテーションも重要な治療法の一つです。
これにより、筋力を回復し、身体の機能を改善することが可能です。
最近では、エコー下に行う「ハイドロリリース」という新しい治療法が注目されています。
これは、超音波を使用して治療を行う方法で、特定の症状に対して効果を発揮することがあります。
圧迫骨折の場合、初期段階で技師装具士によるカスタムメイドのコルセットを作成し、急性期には安静を勧めます。痛みが和らいだ後は、徐々に活動を増やすことを推奨します。痛みが強く、動きが困難な場合は、連携している病院への入院を勧めることもあります。
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の場合、近年では多種多様な痛み止めが登場しており、これらを使用することで症状が大幅に改善することが多いです。また、急性期の痛みを和らげるためにブロック治療を行うこともあります。
当院では、関節の可動域制限や筋力低下といった問題を解消するための指導とサポートを提供しています。これらの問題は、変形、怪我、または長期間の安静によって引き起こされることがあります。セラピストは、各患者の背景に応じて目標を設定し、機能訓練も行います。例えば、高齢者の場合、日常生活の動作が自立できるように、歩行訓練や階段昇降訓練を行います。一方、中学生や高校生のサッカー選手の場合、受傷前のパフォーマンスレベルを目指し、筋力強化だけでなく、バランス訓練も行います。また、下肢のアライメントが不適切で受傷の原因となる場合は、それを修正します。さらに、硬化した筋肉をほぐすために、温熱療法や手動ストレッチ、リラクゼーションなども提供しています。
診療受付時間 (整形外科) | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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09:00 – 12:30 (初診最終受付12:15分迄) | ● | ● | ● | ● | ● | ー | ー |
14:30 – 18:00 (初診最終受付17:45分迄) | ● | ● | ● | ● | ● | ー | ー |
※水曜日整形外科診療担当は藤多医師になります。
診療受付時間 (内科) | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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